テレコムのメインオフィスは、青山の表参道にあります。
ビルは三階建てで、ガラス張りです。外見はかなりかっこいいと思います。(このビル、前はアパレルが入っていたとか・・・)
ところが一歩中に入ると・・・思いっきり制作会社です。
まず玄関を入るとフリースペースがあるのですが、ここにはロケ前の小道具が置かれていることが多いです。打ち合わせに来たお客様達も通る場所なので、デスクの人たちが「きれいにしろ、整理しろ」と、いつ
も口をすっぱくして注意していますが、それでもけっこう物(それも、不思議な物)で埋まっています。
どんなものが置かれているかというと、例えば、この前は医学用人体モデルが置かれていました。学校の理科室に置かれているような内臓が一つづつ外れるやつで、時々、前を通る車のライトに反射して目が光っていました。夜、偶然、中を見てしまった人はギョッとしたと思います。それから昭和三十年代のちゃぶ台セットが置かれていたこともありました。きっと、再現映像で使ったんですね。同じ日には、白黒のテレビや、黒電話も一緒に置かれていましたから。後は、電話ボックス。なぜか、日本のものではなく、NYで使われているものが置いてありました・・・。
こうした小道具類は美術さんからレンタルしているものが多いのですが、自分達で買うものもあります。小道具の調達先ですが、昔は、東急ハンズが定番中の定番でしたけど、今は、ドンキや100円ショップにお世話になっているようです。
自分たちで買い揃えた物は、ロケの後は捨てずに、会社内の倉庫に納められます。そして次の撮影で使われる日が来るのを待ちます。倉庫には500点以上の品々があるのですが、そこに並んでいるのは・・・すき焼き鍋、竹刀、空気でふくらます子供用プール、火起こし、メトロノーム、金魚鉢用電動式ろ過フィルター、ケロヨンの洗面器、国旗(なぜかフランスのもの)、潜水艦のラジコン、ブタの蚊取り線香・・・。こんなもの、本当にまた使う日が来るのかと思いますがど、けっこう再出馬の機会があるそうです。ほんと、不思議な会社です。(階段はけっこうきれい→)
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