ニューヨークも3日目、この日はクィーンズ地区の小学校を取材した。
マンハッタンから車でおよそ45分。ニューヨークの地下鉄で終点近くにあるこの小学校は、かなり寂れた地域にあった。すれ違う人は黒人、インド系ばかり。白人といえば、僕のコーディネーターぐらいだった。この地域を歩く分には特に怖くはないのだけど、走っている車の80%は高級車(しかも黒人に人気のレクサスが大半)。建っている家と走っている車が全く相反するところが、この地域の危険性をよけい感じさせていた。この地区のロケは午前中で終わった。学校の外観を撮影している最中に「金、恵んでくれ」と浮浪者に、いや浮浪者というより普通の格好をしている男に言われた以外は、特に危険な目には合わなかった。でも、外国ってこういう地域があるのが普通で、日本って本当に安全な国だなと改めて実感した。
そして無事この日のロケも終わった。夕食のあと、ホテルへ戻り、翌日のルイジアナへの移動のためパッキングを終え、ベッドの上で深夜一人構成を練っていると、何か腕がチクッとした。ダニが僕の腕の上を歩いていた。ダニに咬まれたのだ。よく見ると布団にダニがウヨウヨ、30匹ぐらいはいたと思う。最悪。先日の発砲疑惑事件の事もあるし、もう嫌だ、3日後にまたニューヨークに戻ってここに泊まる予定だったが、そのときは別のホテルにしてもらうよう、即コーディネーターに電話した。何が気に入らないかというと、このホテルがニューヨークで一番安いということでブッキングしたんだけど、一番安くても、日本の ビジネスホテルの3倍の料金は軽く超えているのである。その値段でこのホテルである。この時期(秋)のニューヨークは一年で最も高いシーズンらしく、普段は1泊50ドルぐらいのホテルでも、1泊200ドルは平気で超えるそうだ。
お金に余裕のない人は秋にニューヨークに観光にいくのは避けた方がよい。確かにニューヨークの秋は「オータム・イン・ニューヨーク」という映画もあるぐらい、とても綺麗なんだけど。
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