一円を笑う者は一円に泣くと、母親に叱られたのは昔の話。今は子供たちが手の中に100円玉を沢山握りしめガチャポンの前に並んでいる。お金の価値も随分と変わったものだ。
そんな100円にスポットを当て、魂を込める!それが30日夜9時からの『100円玉に愛を込めて~世界の子供たちのために』だ。
世界では、1年に1,100万人もの子供たちが5歳になる前に命を失い、1億人もの子供たちは学校に通うことが出来ない。そんな子供たちにとって は100円が、夢をつなぎ、時には 命をも支えるのだ。
取材にあたったスタッフはさまざまな問題にぶつかる。
ヨーロッパ最貧国モルドバの少女。母 は出稼ぎで不在、父は病身で働けず、今日食べるパンも買えない。100円で一週間はしのぐことができてもすぐに元通り、やがて人身売買の魔の手が忍び寄る。その現実を前にディレクターは葛藤する。
ゲリラに連れ去られ兵士となった元少年兵を取材しようとコロンビアに入ったスタッフからは、何日取材しても見つからないと連 絡が入る。元少年兵は、脱走したことがわかるとゲリラに命を狙われる。本人だけではなく 家族や親戚にも類が及ぶという。そのため、彼らは素性を隠し、今もおびえて暮らしているのだ。やっと出会えた元少年兵からは「平和よりも、目の前で殺された父の復讐を」という言葉が…。あまりにも重い…。
無力さを かみしめながら、リポーターの宇梶剛士さんが語った言葉が胸に残る。「…でも何もできないって…あきらめちゃいけないん だ…」。VTRを見るスタジオ出演者の目からも涙があふれる。
今回100円は、テレビ東京のホームページを通して全国から集められた。子供たちは、飲み物を我慢して100円、バスを使わず歩いて100円、皆これを使ってと訴える。一人一人の手に握られた小さな100円が集まって大きな100円になった。
100円の底力、是非ご覧ください。(番組プロデューサーより)
■スタジオ出演
MC 久本雅美/金子貴俊
ゲスト 辺見えみり/須藤元気/森永卓郎
■リポーター
城咲仁(ケニア)/ちはる(モルドバ)/宇梶剛士(コロンビア)※出演順
■8月30日(木)夜9時より放送 テレビ東京
CMのセンスが悪すぎたと思います。
パンも買えない少女の話のあとに、20%オフで1万円以上の服のCMってどうなんだろうと思いました。
投稿情報: ● | 2008年1 月 4日 (金) 午前 11時55分