匠の肖像

4月から始まった新番組で、モノ創りの匠（たくみ）の「技」と「哲学」を取材するショートドキュメントに携わっています。この番組は、伝統工芸の職人さんや、町工場の職人さん、デザイナーなどの発想の職人さん、色んな人を取材します。匠というと、何か気難しい人のような、こちこちの堅物かと思いきや、ロケに行ってお会いすると、どの匠も人間味豊かでおもしろい方ばかりです。時には私など若輩ものは、人として教えられることもあり、ロケは結構楽しんでいます。
先日取材させていただいた、かざり匠（かざりしょう）の第一人者の方は、「２番手でいたいわけじゃないけれど、チャレンジャーでいたい」と、一番に甘んじることのない、常に上を目指す心構えを話してくださいました。
モノ創りの技や作品から感じられる哲学と、インタビューによる言葉を大切にしている番組なので、撮影内容は主に、製作風景と作品、インタビューで構成されます。美しい映像で見せることも、この番組の大事なコンセプトなので、わずか４分の番組ですが、撮影時間は４～５時間にわたり、一つ一つじっくり丁寧に撮影します。　
ロケ前のリサーチは大事で、その方法は、インターネットも利用しますが、図書館、本屋さん、新聞、雑誌で探します。出演して欲しい方が見つかって、その方に会える時は、だからとても楽しみです。
毎週土曜日22時54分からテレビ東京、金曜日22時54分からはBSジャパンで、同じものを放送していますので、是非ご覧ください。