テレコムスタッフが毎月放送している番組の数はどのくらいあるのでしょうか?「オープニングタイトルが出てエンドクレジットが出るまで」を1本とカウントすると、6月はレギュラー・特番あわせて110本を越えました。これもひとえに、視聴者のみなさん、放送局・スポンサーのみなさんがテレコムスタッフの仕事を評価してくださった結果と、心より感謝申し上げます。
おかげさまで、制作スタッフは忙しい毎日を送らせていただいています。なにせ毎月110本の番組を、放送日までに魅力的かつ情報の誤りのない作品に仕上げなくてはなりません。「落ち着いてテレビを見る時間が取れない」「ええっ、そんな面白い番組やってたんですか」なんていう人もいます。「あの番組作った人、どの人ですか?」と聞かれることもあります。なぜなら「席の暖まるほど会社にいないもんで、誰がどの人か覚え切れなくて…」 うーむ。自分の会社で作っているモノを知らないというのは、よくないぞ。個人の努力の問題かもしれないけれども、会社としてもスタッフへのフォローが足りなかったのでは…
ということで、このたび「テレコムスタッフの番組を見る会」を始めました。記念すべき第1回目では、地上波未放送のドキュメンタリー「おなじ屋根の下で~高橋家の居間」と「課外授業ようこそ先輩 角田光代編」を上映することに。どちらもテレコムスタッフの若手ディレクターが手がけた番組です。18時30分の開始時間に集まったのはプロデューサー、先輩ディレクター、入ったばかりの新人など12人。制作会社にとっては、まだビジネスアワーであるこの時間に顔を出してくれたことに感謝しつつ、「高橋家の居間」の上映スタートです。おおっ!これはディレクターがナレーションを読んでいるのね、小型カメラだけでこんなにきれいに撮影できるの?お父さんそんなに喜んじゃって熱いなあ…と思いながら参加者たちの様子を覗き見ると、みんな真剣に見入っています。最前列で見ていたディレクターも、みんなの視線をヒシヒシと感じつつ、エンドクレジットが出て1本目が終了しました。せっかくの機会だから、ディレクターにあれこれ聞いてみることにします。「どうやってこの家族を見つけたんですか?」「スタジオ番組では台本がありますが、これはどうなっているんですか?」「苦労したところは」という若手スタッフの質問や、「こういう形にするなら、こうしたほうがよかったんじゃない?」といった先輩の批評に、丁寧に答えていくIさん。10分ほどやりとりの後、取材に出かけるIさんを拍手で送り出しました。
さて2本目の「課外授業」。こちらには、ディレクターのTさん、プロデューサーのSさんも加わっての上映となりました。“自分ではない誰かになりきることで、小説を書こう”という難しいテーマに、困惑し努力する子供たちの姿を見て、思わず噴きだしたり感心したりする参加者たち。一方のTさんは照れ臭いような、困ったような、なんともいえない表情でモニターを見つめています。「もう少しこうしたかったんだよね」という部分があるのでしょうか。さて、エンドテーマが流れて(そうそう、この回は特別にナレーターの忌野清志郎さんの音楽でした)上映終了。その後TさんやプロデューサーのSさんから、制作時のエピソードや「課外授業」という番組の企画の立て方などを伺いました。…なるほど、別の番組でお付き合いしているタレントさんにも「課外授業」に出てもらえるかもしれません。
20時になってお開きになりました。参加者のみなさんの反応はというと… 「面白かったです」「興味のある番組だったので見られてよかったです」「久しぶりに落ち着いてテレビ見ました」「堅苦しい勉強会みたいにしないで、ざっくばらんに作品を見たり、先輩に話を聞くきっかけの会にしては?」などなど。また、参加できなかったスタッフからは、「今日上映したビデオ貸してください」というリクエストも寄せられました。参加してくださったスタッフのみなさん、Iさん、Tさん、Sさん、ありがとうございます。喜ばれたり批評されたりしながら、そして見つかった課題を解決しながら、次回の「見る会」にむけて向けて準備スタートです。次回もぜひお楽しみに!
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