その1 ニューヨークの夜
12月2日、東京ビッグサイトで「金融教育フェスティバル2006」が開催された。ビッグバン以降、ここ数年、日本では金融商品が多様化し、金融トラブルが増加している。トラブルに巻き込まれないため、またそれが原因で、自分の夢が絶たれないようにするためにも若い時からの金融教育が必要なのではないか。ということで、なかなか学ぶ機会の少ないお金のことを、楽しく学ぶことを目的として開催されたイベントです。
で、この金融教育フェスティバルで上映するVTR制作のために、10月下旬、金融教育先進国のアメリカに取材に行ってきました。4年ぶりのアメリカです。実は僕、2002年まで、ニューヨークで生活していました。理由あって日本に帰国し、以来、このテレコムスタッフで働いているわけです。4年前帰国するときは、ニューヨークを離れるのがすごく寂しく、出来ればニューヨークでこのまま仕事をしたいと思っていました。ニューヨークの街並みは、歩くだけでも全く飽きないし、何がというわけではないのだけれど、一度住むと離れたくない気にさせる特別な街。アメリカでの生活は本当にとても楽しかった。極端な話、ものすごく愛想の悪いファーストフードの店員とかも全く気にならなかった。
というわけで、10月22日18時。ニューヨークJFK空港に到着しました。全然変わっていなかったですね。マンハッタンのホテルまでタクシーで行ったのだけど、運転手は平気でタバコは吸うし、パンは食うし。そういう、客を全く気にしないところがアメリカらしいですね。ほんとうにマイペース。そしてホテルに到着。ホテルはアッパーウェストのハーレムから近いところにあり、ちょっと殺風景な感じの場所にありました。ニューヨーク初心者ならちょっと恐怖を覚えるエリアだったけど、まあ、ニューヨークは知っているし、あまり気にせずコーディネーターと打ち合わせも兼ね食事に出かけました。 そして、ホテルに戻りベッドに横になっていると、「パン!」と、外から何やら乾いた音が。「何だ?発砲か?でもまさか。」と思い、そのまま横になっていると、数分後サイレンが。パトカーが5、6台やってきて、近くに止まった模様です。さすがに怖いので外に出て見物まではしませんでしたが、やはり「ニューヨークにいるんだな~!」と実感しました。
翌朝8時、外に出てみると、全く何も無かった様子で、ニューヨーカー達がコーヒー片手に会社に出勤。昨夜の出来事は何だったんだと思い、デリで買ったとてつもなく薄いコーヒーを飲みながら、コーディネーターの到着を一人待っていました。
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