北イタリア、オーストリアとの国境に近い山の村、マレッベ。古くから山岳交通の要衝だった。この村の会話は、ラディン語。ドイツ語ともイタリア語とも違う言語。山の文化を色濃く残している村だ。村はスキー客が多い。そのためホテルがたくさんある。
*タイル施行会社の社長、オズワルド。ホテルの改装工事で忙しい中、村の消防団の団長を務める。訓練は半端じゃない。消火活動はもちろんだが、レスキュー活動が大半だ。乗用車を崖に落とし、救出活動の訓練。マイナス20度の仕事を終え、家に帰ると二人の娘が待っている。長女は言葉が不自由だ。それでも障害者のアルペンスキーのイタリア代表のメンバーだ。家でのオズワルドは娘たちに甘い。
*ラディン文化の研究者、ジョバンニ。山の暮らしを愛している。研究家であり、登山協会の会長。仲間たちと山登り。2000㍍級の雪山登山もちょっとした散歩。彼らは実は泳げない。海は苦手な山男たち。孫たちにぜひ登山家になって欲しいという。
*マレッベの村で一番古いホテルのオーナー、ロベルト。創業して500年のホテルは村人の社交場。彼の愛娘はまだ幼い。いずれは4代目だ。
北イタリア、ドロミテ山系の村、サン・ヴィジリオ・ディ・マレッベ。
冬の気温マイナス20度の山の村の暮らしを届けます。
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