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6月30日と7月7日は、「モッタ・カマストラ(シチリア州)」。シチリアの東の村で生きる、理髪 店のジュゼッペ。店内の壁には所狭しと写真が。すべて村人の写真で時代もさまざま。村を愛するジュゼッペが飾り始めた。そして、パン作り名人の主婦、ヴェネラ。さらにのんびりと牛を飼うジュゼッペじいさん。理髪店のジュゼッペとは無縁の人物です。彼らの人生を通して、生きるための元気の素を堪能してください。今後もつつましく番組を制作していきます。感想をお待ちしています。
6月16日、23日は、「ヌビア(シチリア州)」。アフリカに近いヌビア村。ここは塩田とニンニクで知られる村。洪水で打撃を受けた塩田を復活させた塩職人のアントニーノ。息子へ仕事を 引き継がせようとしている。幻のニンニクを広大な畑で作るジャンニ兄弟。父から受け継いだ。イタリアで守るべき食材、と認定されたヌビアにんにく。中が赤くて、深みのある味。ニンニク農家の奥さんたちが集まってパーティ。料理は、クスクス。シチリアの西の静かな村をお届けします。
6月2日、9日は、「カステルモーラ(シチリア州)」です。高級リゾート、タオルミナの背後に聳える岩山の村、カステルモーラ。この村の椅子職人フランチェスコ。刺繍職人のジョバンナ。そして、人気の家族経営のバールの跡継ぎ、マッシモ。フランチェスコは妻を半年前になくし、妻が好きだったバラの花をお墓に手向ける。ジョバンナは村特有の刺繍作りに励む。シチリア女は、昔から刺繍を仕事にしてきたがジョバンナが最後の職人。エトナ山に抱かれた村をお届けします。
ハイビジョン特集『シリーズ・アルプス』の放送日がついに決まりましたので、お知らせします。早いもので、雄大にそびえるアルプスを旅し、絶景と呼ぶにふさわしい世界に触れ、山で暮らす人々の逞しさに感動してから、およそ1年が経とうとしています。思い起せば、長かったロケが終わり成田空港に降り立ったのが昨年10月。 牛の糞がこびりついた泥だらけのトレッキングシューズは、東京のアスファルトに馴染まず、穴の開いたジーンズから都会の風がやけに身に染みたのを憶えています。洗礼された都会の若者とは程遠い、“軍曹”と呼ばれた私の風貌だけが、アルプスの旅を感じさせる唯一の名残り・・・ いつしか、憶えたてのワインの味を忘れ、グラスには芋焼酎、その美味に心弾ませた本場のパスタから、駅前の立ち食いそばへと主食が変わっていきました。そして、アルプスへの郷愁を振り払うかのように、すぐさま編集漬けの毎日が始まりました。大自然での山篭りから一変、窓のないわずか3畳ほどの部屋に引き篭もる日々。ロケでおよそ3ヶ月間はなれた私のデスクは資料置き場と化し、編集室に篭るようになってからは、影が薄くなったとささやかれました。ディレクターは影とともに髪も薄くなりました・・・ いつしか秋から冬へと季節は変わり、イガグリ坊主だった私の髪は伸び、雨にも負けず、風にも負けず、飲み会の誘いにも、クリスマスの誘惑にも負けず、忘年会帰りの学生に腹をたて、ネオン輝くセンター街に体を奮い立たせながら、耐え難きを耐え、偲び難きを偲び、ついに感動のアルプス3部作が完成しました。 ハイビジョン特集 シリーズ アルプス 第1回 オーストリア~緑輝く氷河の谷~ BShi 6月10日(火) 午後8:00~9:50第2回 スイス~憧れの名峰をめぐる~ BShi 6月11日(水) 午後8:00~9:50第3回 イタリア~心映す白銀の峰~ BShi 6月12日(木) 午後8:00~9:50
※アルプスロケ中の記事はこちら