8月に3週間ほどブラジルロケに参加してきました。
ブラジルと言えば「サッカー大国」なのですが日系の移民の方々が
大事にしてきたのは「野球」でありそれが100年もの間、脈々と受け継がれている・・
そんなテーマの番組の撮影なのでした。
30時間近いヨーロッパ経由のフライトを終えてサンパウロに到着。
フラフラになりながら撮影が開始されたのですが、前半は天候に恵まれず、
サンパウロの渋滞に巻き込まれ、日本とは真逆の冬の季節
ということもあって日が短く、取りこぼしが増えていく
ピリピリとした状況の中で、その事件が起きたのでした。
日本人街にある移民史料館から車に戻ると・・・みんな大声を出しました
「あ!あれ!!」
助手席の窓にぽっかりと丸い穴が空いていたのです。
カーステレオがそっくり無くなり、音声のスタッフの特注の合羽が無くなり
おまけに僕の私物であるデジタル一眼レフが無くなっていました・・。
「まじっすか・・・8万円なんですが。」愕然としました。
ブラジルの治安はもちろん悪いことは知っている。
けれども、まさかドライバーが車を1~2分離れるとは思いもしない。
その1~2分の間にやられてしまったのです。
もっとも、不幸中の幸いで収録テープは無事。
機材も問題ありませんでした。ふぅ・・。
日本人街は治安が良いだろうと思ったのかも知れません。
でも今は日本人街といっても韓国や中国など別のアジアの人達が多く
「東洋人街」と呼ばれているそうです。もはや日系コミュニティとして
集まっているようには感じませんでした。
また、一番最初に日本人街を形成した「コンデ街」という場所は
もうかつての面影が1つもなく、おまけに撮影中にパトカーが突然停まり、
「お店で麻薬を売っていたため」誰かが逮捕される事件がありました。
コーディネーターによるとマフィアが牛耳っているそうなんです。
取材した日系人の方々の家は、すべて鉄格子の扉がはめられ、
厳重になっていました。そうしないと強盗が入ってくるとのことです。
これからブラジルロケに行かれる方、ほんと気を付けてください!
ともかく、非常に対応の遅い警察署で盗難証明書を発行してもらい、
2時間のロス。なんとも言えない重い雰囲気を変えるために、
ブラジルの美味しい牛肉を食べて元気を取り戻し、中盤戦に望んだのでした。
「ブラジル移住100周年記念 100年目のプレイボール」
BSジャパンにて9月28日21時~放送
コメント