第31回『小さな村の物語イタリア』12月1日、8日はボーヴァ/カラブリア州。
イタリアのつま先、カラブリアはギリシャの影響を強く受けてきた地方。グレカニコという独特の言葉を使ってきた。だから村の通りや建物の名前はイタリア
語に加え、グレカニコ、そしてギリシャ語でも書かれている。
*グレカニを残すために若者に教えているアゴスティーノ・シヴィッリャ(74歳)。かつては国有林の管理官だったが引退してからは、伝統の言葉を広めた
いと運動してきた。両親はイタリア語がしゃべれず、幼い彼が「通訳」だった。言葉は文化を知る大切なツール。消えた言葉を伝える事は、文化を伝えること
だ。
*石鹸を作っているマルゲリータ・クッパリ(72歳)。オリーブオイルから作る天然の石鹸だ。穴の開いた鍋で石鹸を作っている。実は村はいま、水不足で
一日3時間しか水が出ない。だから洗濯にも工夫が必要だ。何度も流さない、すすぎの水も庭の野菜のためだ。
*農家のマリア・カッレーア(72歳)。毎日羊を連れて散歩が日課だ。彼女の得意は、靴下作り。毛糸でゆっくりゆっくり靴下を編んでいく。
丘の上の小さな村、ボーヴァ。何気ない暮らしの中に、大切な物語があります。
小さな村の物語 イタリア(BS日テレ)
月曜日20:00~20:54
土曜日21:00~21:54(再放送)
※使用楽曲や歌手名などはこちらのホームページをご覧ください。
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