テレコムスタッフ

庭日和 初めの一歩

うちの会社では、庭をテーマにした番組を沢山作っている。
たとえば
「喜びは創り出すもの　ターシャ・テューダー　四季の庭」
（ＤＶＤ好評発売中！１０月１９日には第二弾も発売！）
「世界一美しい村に住む人々～イギリス　コッツウォルズ～」
（こちらもおかげさまで何度も再放送！DVDも９月２７日に発売！）
「素敵にガーデニングライフ」（現在フランス編を放送中）

そうそう、フランスはジヴェルニーを訪れて、画家・モネの庭とその生涯を取材したこともあったし、国内でもレギュラー番組「都のかほり」では、京都・奈良の素敵な庭園、季節の花々をいくつも紹介している。
とまあ、このように、我が制作スタッフ陣は、世界各地の素晴らしい庭などを、一番見頃となる時期に訪ね、花や緑が人々に与える喜びを視聴者の皆様にお届けするべく日々努力しているのだ。

しかし、表参道某所にある我がオフィスではどうか？
一応庭はあるし、花壇もしつらえてあるが、でも、ちょっと……なんていったらいいだろう。
昔「8時だョ！全員集合」のジャングル探険コントのセットみたいな、
「志村ぁ！後ろぉ！」という声が聞こえてきそうな、そんな庭なのだ。
観葉植物らしきもの？　シダかこれは？　誰が置いたんだ、このアロエ、横倒しになってるぞ……とまあ、とにかく、ただ無分別に植物が生い茂る庭。
どうせ日当たりがよくないから仕方ないんだよ、と、庭そばのデスクで日々鬱々と仕事をしていた私だったのだが、ある日、総務部のＭから思わぬ告白を受けた。
　　「お花、育ててみませんか？　いい種あるみたいですし」
　　「あー。いいねえ。やるやるやる！」
総務部Mの手配は素早かった。告白から３日後、私達は真新しいプランターにパンジーの種を撒いた。ちゃんと芽が出ますようにと祈りながら……
　
※写真上・・・我がオフィスの庭
※写真下・・・記念すべき初種まき
　　　

僕たちのこと忘れてないですか？

NHKの番組で、ヨーロッパアルプスに挑んでいる某ADです。
日本を離れて1月半、生まれて初めてざるそばを食べない夏が過ぎようとしています。


さて、日本では記録的な猛暑が続き、選挙では自民党が大敗、我が阪神タイガースが破竹の連勝街道を歩んでいるよう ですが、ヨーロッパ最高峰・マッターホルンの麓では、そのような話題 は耳に届きません。
聞こえてくるものといえばもっぱら、鳥のさえずりに牛の鳴き声、山に挑むトレッカーたちの足音やアルプスから吹く風の音・・・あとは牛のオナラに馬の脱糞がハーモニーを奏でています。

振り返れば、今回のロケではいろんな体験が出来ました。
オーストリアで初めてトレッキングを始めて以来、3000メートルを超える山にも挑みました。名峰マッターホルンの朝焼けに胸を打たれ、エーデルワイスや高山植物の美しさを知り、牧童小屋で絶品のチーズに舌鼓を打ちま した。牛と戯れる子供たちにも感動！！

標高3500メートルで凍死の恐怖に震え、世界遺産にもなっている大氷河で は滑落の危険に さらされました。牛にウンコ爆弾を投下され、スイスではヤギにタックルまでされてしまいました。
また、日本食を口にしなくなり、呑むお酒は焼酎から赤ワインへと変わりました。
髪とひげが伸び放題で、話す言葉は関西弁からイタリア弁へ。体重は５キロ増えるし、ジーンズはボロボロ、Tシャツは汗臭く、靴には牛のウンコが・・・・
でも、山に入ればそんなこと全て忘れてしまいます。 朝は５時に目が覚め、２１時を回ると睡魔に襲われます。
そんな感じで初めての海外ロケはまだまだ続き、明日も山に登ってきます。
そこに山があるから？？
いやいや、仕事ですから。
PS．クララが立った。

原爆の夏 遠い日の少年

2004年に放送し、ATP賞2004優秀賞＆総務大臣賞、第59回文化庁芸術祭優秀賞、日本民間放送連盟優秀賞を受賞した『原爆の夏 遠い日の少年 元米軍カメラマンが心奪われた一瞬の出会い』がBS-iにて9月10日(月)21:00～再放送されることになりました。
番組に登場する元米軍カメラマン、ジョー・オダネル氏は先月8月9日に亡くなりました。戦後の荒廃の写真に残る少年を探す、彼の旅を取材したディレクターの思いをご覧下さい。