テレコムスタッフの4月入社の新人ADです。就職活動おつかれさまです!
私の受けた採用試験では、筆記試験と面接試験が数回行われました。筆記試験では、常識問題・・・業界での一般常識と社会一般の常識がマゼコゼに出題されました。番組の企画を立てるという課題もありました。ドキュメント系、バラエティ系、何が何でも高視聴率取得系・・・と、いくつか考えておくといいと思います。他にも、趣向を凝らした問題が出ます。今年の問題の傾向がわかったら、ここでこっそりリークしていきたいです。
面接は、複数対複数か、一人対複数だと思います。おそらく面接室に入ると、コの字型に並べられた机の向こうに、試験官たちがズラリと座っているでしょう。『さあ、リラックスしてくださいね。』などと優しい言葉をかけてもらえることはまずありません。その辺はどこの業界でも、同様とは思いますが、嘘でもいいから、やさしい言葉を掛けてくれても良いのにと思ったりしました。面接では、作文の内容、筆記で書いた企画、履歴書の気になるところ(サークルとか、専攻とか、留学とか)、などについて、色々な角度から質問されます。それぞれ、自分の熱く語れるとこをうまく聞いてくれるように、計算して書くといいです。でもやっぱり、シンプルに気になるところを聞いてくれると思います。ころあいを計りつつ、熱く語ってください。面接官は様々なタイプの方がいて、ガツガツと質問攻めしてきたり、皮肉っぽかったり、聞いてるんだか聞いてないのか判らない表情のままだったりと様々です。でもそんなことは気になさらず、会場を自分の空気にもっていくぞ、と思っていてください。部屋に入る前に深呼吸をすると落ち着きますよ。
私の場合、部屋に入った瞬間、目の前にいた試験官の方が「作家の筒井康隆に似てる」ということに心を奪われて、一瞬緊張を忘れることが出来た、というラッキーがありました。ちなみに実際には、全然似てませんでした。
2006年6 月30日 (金) カテゴリー: 就職活動中のみなさんへ | 個別ページ | コメント (1) | トラックバック (0)
今年の4月に入社し、驚いたり嫌になったり腹が立ったり面白かったり眠かったりしているうちに3ヶ月が一瞬のように過ぎました。今年の新入社員の4人は、それぞれ別の部署に配属され、勤務時間や仕事量、仕事内容、雰囲気、人間関係、昼飯等々、全て違っています。番組や部署によって、全く性質が異なっていると思います。作業が終わりさえすれば帰って良いのですし、個人差や番組差があると思いますが、やはりADはそれなりに重労働なのだと思います。でも、どんなに忙しい状況でも先輩達から理不尽な扱いを受けることなく、楽しく働いています。この会社は自由度が高く、やる気や行動力次第では、自分のやりたい仕事をやりたいように(将来的には)出来るところなのかな、と思います。
写真は、僕が始めてADとしてついた、東京MXテレビ『トウキョウもっと!元気計画研究所』(6/24放送)で扱った”緑のカーテン”です。夏の間、つる性植物で小学校の校舎南面を覆って、エアコンを使わずに済む程涼しくなるというものです。この番組での僕の仕事は、企画会議で決まった大筋に合う取材先候補を探し、電話やメールで連絡し、資料等も請求し、それらをディレクターやプロデューサーに見て貰い、ディレクターが構成を考え、様々な人に出演・取材交渉し、またディレクターが構成を書き、ロケ・スケジュールを立て、と思ったら再度の打ち合わせで変更があり、撮影1週間前に新たな取材先を探し・・・・・・ようやく全て決まってロケに出る、と、まず10分程度のVTRの素材を撮るのに、こんなに手間と苦労がかかるのか、と参りました。撮影後も、素材に何が映っているのかを書き起こす「スクリプト取り」等、編集にまつわる作業が沢山あります。さらに、スタジオ収録の小道具やカンニング・ペーパー、台本の準備があり、収録後また「スクリプト」を取って、山の様なテープや資料を持って編集所へ向かうわけです。放送の前2週間くらいで、3~4日程会社で徹夜しました。「VTRありのスタジオもの」の制作の一例として、参考にして頂ければと思います。 7/1 21:00~再放送ですのでぜひご覧下さい。
2006年6 月30日 (金) カテゴリー: 就職活動中のみなさんへ | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
この4月から入社した新入社員です。テレビの仕事なんて全く知らずにスタートした私ですが、「番組ってこうして作られるのか」と日々学習、日々発見。現在は『ぴかぴかマンボ』(略して『ぴかマン』)というお掃除やお洗濯のコツを紹介するミニ番組を担当しています。今日は、そんなぴかぴかの新人くんから見た『ぴかぴかマンボ』制作現場を紹介します。
『ぴかマン』は、毎週土曜日21:54~の放送ですが、1ヶ月分をまとめて制作します。たとえば7月は5週目まであるので、まとめて5本。
まずはリサーチ。本やインターネットなどを駆使し、企画書をつくるための情報を集めます。ガラス食器をキレイにする方法を調べたり、今年の流行ゆかたを百貨店に聞いたり。カビ博士のところに取材へ行ったりもしました。そして、リサーチをもとにした企画をスポンサーにプレゼン。ここで企画が固まり、ディレクターは台本作成にとりかかります。この期間は嵐の前の静けさ。嵐に備えた準備をするものの、台本が上がってきてからが大忙しです。ロケスケ(ロケのスケジュール)作成、撮影スタジオの確保、衣装や美術品の発注などなど…。ぴかマンで一番大変なのが、小道具集め。予算内で、大量の洗濯物を集めたり、「家族で焼肉セット」を用意したりします。バリバリのタオルをつくるため、深夜に洗濯機を回したり、自宅の生ごみを持ち出すなんてことも・・・。
てんやわんやで準備をしていると、ついにロケ本番。5本を2日間で撮影します。
ぴかマンのロケは、なんといっても荷物が多い!物干し台や洗濯物で車はぎゅうぎゅう。毎回引越しのようです。現場では、出演者や技術さんとともにシーンをひとつひとつ撮影していきます。撮影するシーンの先回りをして小道具を配置。ときには洗面台についたカビや、水垢のとんだガラスも作っちゃいます。ワカラナイ撮影用語に悪戦苦闘、スタジオを駆け回って無我夢中、我に返ったときにはロケは終わっていました・・・。
ロケ後は、編集作業に入ります。まずは撮影したテープをパソコンに取り込み、会社で画をつなげます。それを編集スタジオに持って行き、テロップや音、ナレーションを入れるのです。だんだん番組らしくなってゆく過程に、いちいち感動してしまいます。完パケ(完成したテープ)は、やはりずしりと重いのです。(実際に重い。)
入社して早3ヶ月経ちましたが、6月からぴかマン担当のADは私ひとりです(!)。まだまだまだまだ、わけわからないことだらけですが、幸い周りにいる先輩方は本当に親切です。本当に。いろいろ教えて助けてくれるし、ごはんもおごってくれるし・・・ホロリ。入社前は、どんな恐ろしい世界に入るのかとびくびくしていましたが、おかげ様でけっこう楽しめています。就活中の人は、よければテレコムスタッフの制作している番組を見ながら、入社後の自分に思いを馳せてみてください。
2006年6 月26日 (月) カテゴリー: 就職活動中のみなさんへ | 個別ページ | コメント (15) | トラックバック (0)
~『人材こそ宝』 という コトバ を信じたい~
年始や社員総会などで、代表取締役から繰り返し聞いてきたこのコトバは、自分にとって、けっこう励みになった記憶があります。
世の中には、誰がやっても同じ結果になる仕事は、1つも存在しないと思います。例えば、今では、自動改札が当たり前になってしまいましたが、昔は改札に切符を切る駅員さんがいました。そして同じ駅員さんでも、鋏の持ち方や切る速さが違ったり、挨拶をする人やしない人がいたり、それが私としてはちょっと楽しかったりしたわけです。同じ仕事でも、人に与える印象が違うということは違う結果を生み出しているということだと思います。
今では、機械化が進み効率主義になり、人の手を通さずに色んなことができるようになりました。でも、テレビ番組は、どんなに時代が進んでも、人の手を通さずに作ることはできないと思います。人が変われば、企画のネタも発想もまるで違いますし、取材相手との人間関係の作り方や取材アプローチ、撮影の方針、演出のスタイル、仕上がりまで全く異なるものになるわけで、その異なる部分、個人差みたいなものが、この仕事の最大の魅力ではないか?と思います。そして私としては、それが、『 人材こそ宝 』というコトバの意味ではないかと思っています。
私自身は、入社1年目から、社会常識もなく基本的な仕事もろくすっぽできない最悪なADとして、他のスタッフに多大なる迷惑をかけてきました。そして何故か幸いなことに、2年目の夏ぐらいから、ABCの『街角の君達』という、エッジな若者たちの現在を切り取ったミニドキュメンタリー番組を作る機会を頂き、3年ぐらいこの番組を担当することになりました。この番組と出会っていなかったら、番組作りという仕事の楽しさに目覚めることはなかったと言えるぐらい、本当に楽しい仕事でした。
そこで一番感じたのは、同じ3分の番組でも、担当するディレクターが違えば全く違う作品になるという面白さでした。例えば、格闘技に励む若者を主人公に、無骨で荒いけど人間くさいものを作る人、思春期真っ只中の中学生の女子が抱えるせつなさを、センチメンタルに描く人など、あえて自分の色やスタイルを声高に語らずとも、その番組を見れば自然と背景にいる作り手が感じられてしまう、それが、この番組を通して発見したことであり、番組を作る側がもつべき大事な部分の1つではないかと思いました。
もちろん番組ですから、単なる自己表現とは異なり、クライアントを最大限満足させるものでないとならないわけですが、そのことに気づくには、もっと時間がかかりました。ただ、別に正しい番組のあり方や、絶対的な作り手など存在しないわけだから、『人材こそ宝』というコトバを信じて、誰もができるようで誰もできない仕事を目指したいし、みなさんにも目指してほしいです。
2006年6 月15日 (木) カテゴリー: 就職活動中のみなさんへ | 個別ページ | コメント (1) | トラックバック (0)
今年の4月で1年を迎え、最近 顔つきもすっかり先輩らしくなったAさんをご紹介します。
■現在の仕事は
「最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学」で、再現VTRの制作を担当しています。ロケ地やスタジオを探したり、役者や小道具を選定したり、ディレクターと一緒に息を合わせて番組を作り上げていきます。また、2週間に1回のスタジオ収録に毎回参加しています。スタジオでは楽屋にお弁当を入れたり、リハーサルでゲストの代役をしたり、お客さんと一緒に拍手をしてスタジオの雰囲気を作ったりというのが私の主な仕事です。
■テレコムスタッフに入社した決め手は
まず受ける段階で、自分のやりたい事などを考慮して絞って受けてました。 でも、選考が次々と進んでいく時に、「あれだけ勝手な事言ってるのに、何で次の選考に進めるんだろう…。」と不思議に思っていました。感覚的に繋がる何かがあったと感じました。
■入社したときの第一印象は
入社の時はこれからどうなっていくんだろうと不安で仕方なく、周りの状況なんて全く見えていませんでした。配属初日でいきなり現場に出されて、「やばい。足手まといになってディレクターに蹴られでもしたら…」とビクビクしながら行きましたが、実際はそんなことなく、昼ごはんまでおごってもらって無事終わりました。
■この1年間で思い出に残った出来事は
『カビ係』になったことですね。検査でカビを採取して、1週間育てて12時間おきにその様子を撮影するという仕事。夏なのにクーラーもつけられず、暑い部屋にこもって、一人で地味~にカビを育ててました。担当演出に「お前は1週間カビだけに専念しろ。」って言われて。気が狂いそうでしたけど(笑)。
■仕事のここが面白い
自分の考えた事・提案した事が台本などに生かされていたときはちょっと嬉しいですね。
■就職活動中のみなさんへ
会社を選ぶ際に、仕事仲間の人間性とかオフィスの雰囲気が重要になってくると思うんですが、実際どこの会社を受けるかを決める判断材料は少なく、HPの情報くらいしかないので大変です。そんな意味でも、このブログはテレコムスタッフの雰囲気を知っていただく、いい機会になると思います。
あとは、面接に行ったときに、面接官の前では緊張してうまく喋れなかったとしても、前後の時間にそこの社員の方と話して、そこで雰囲気を推し量ってみるのもいいのではないでしょうか?積極的に話しかけてみることが大切です。とにかく、 就活は楽しんで!
2006年6 月 7日 (水) カテゴリー: 就職活動中のみなさんへ | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)